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  • 2021.08.20 Friday



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    KLASICA / GRAZE

    • 2015.11.30 Monday



    こんにちは、石原です。


    一人で観覧車に乗ろうだなんて、今まで思ったことなかったけれど、

    その時、私には小さな箱の中に、閉じ込められたいような気持ちが少しあって、

    外の世界から隔離されたいような、一度世界から一歩離れたいような、

    そんなことを何となく思った私は、街を歩いている途中に、

    突如あらわれた、さほど大きくはない観覧車に乗った。

    それは、とてもカラフルでポップな色をした観覧車で、

    マーブルチョコのように、つるりとして丸っこく、

    小さな子どもならきっと、誰もが乗りたくなるような色彩だった。

    幸い、乗ろうとしている人は私しかおらず、

    並ぶことなくすんなり乗れた。

    私は赤い色のに乗った。

    観覧車は、大きなビルの中庭に建てられていたもののようで、

    昇っていくにつれ、そのビルの中で仕事をしている

    いろいろな人の姿が目に入った。

    コールセンターのようなところで無数の電話を受けている人々、

    実験室のようなところで、パソコンをたたきつづける白衣の人々、

    会議室のようなところで、輪を囲み、神妙な顔をして話をする人々、

    いろいろな人を私は眺めているというのに、誰も私には気付かないようだった。

    このビルは何階まであるのだろうか。

    まだまだ観覧車は上へと昇っていく。

    そして私はそれをとめることはできない。

    通常観覧車というものは、景色の良いところに建てられるものではないのだろうか。

    周りをぐるりと見渡しても、ビルの窓ばかりだ。

    私は、あまりに誰にも気付かれないことが、無性に寂しく思えてきて、

    観覧車の中から大きく手を振ってみることにした。

    だって、こんなにも違和感のある、カラフルな造形物が、こうして動いているのに、

    そして、そんなものに、わざわざ乗っている人間がいるというのに、

    まるで、ここだけ異次元みたいに、世界から取り残されているのだ。

    手を大きく振る。

    片手では足りない。

    両手で大きく振る。

    観覧車はどんどん昇っていく。

    エステのようなところ、歯医者のようなところ、ダンススクールのようなところ、

    いろんな人が窓の向こうにいるというのに、

    私のことは、みんな見えない。

    手を振り続ける。

    いつの間にか声まで出てしまう。

    おーい、とか言ってしまう。

    がむしゃらになっていって、何度も、おーい、おーいと手を振る。

    声なんて届かないのはわかっているのに、大きな声を出している。

    やめる機会を私は失っている。

    誰か気付いたとしても、やめることはできないかもしれない。

    私は手を振り続けている。

    何度も何度も振り続けている。

    ずっとずっと、今までもそうだった。

    私は、やめることができないかもしれない。

    息も切れているというのに、

    私はずっと、手を振り続けているのだ。




    【KLASICA / GRAZE】

    久しぶりのメンズのご紹介になります。

    今シーズンは、KLASICAもGARMENTも例年よりメンズは多く取り揃えておりました。
    ご好評いただき、たくさん旅立っていき、なかなかご紹介する機会に恵まれませんでしたが、
    KLASICAよりあたたかいパンツが届いておりますので、
    本日はこちらのご紹介です。



    KLASICA / GRAZE ¥28,400+tax
    モデル身長:172cm  着用サイズ:2

    KLASICAのボトムの中でも、特に好きなシルエットである、GRAZE。
    テーパーがかったゆるく丸いフォルムは、かっこよくもあり、ほんの少しのかわいさもあって、
    愛くるしい一本です。




    ウール素材の非常にあたたかいこちらのパンツは、
    今からの季節に否応なく穿きたくなってしまう。



    後ろの少しもたっとなった形に、遊び心を感じます。



    甘く織られた、凹凸のある生地感が、無骨で味わい深い。



    個性を感じるディテールが数多く存在していて、より雰囲気を盛り上げてくれています。




    KLASICA / LUX
    GARMENT REPRODUCTION OFWORKERS / HENRY NECK SHIRT
    adidas Originals / ZX500



    こちらのKLASICAのパーカーもおすすめです。
    インナーのように着ていただいて、上からコートを羽織るとまた非常にかっこいいのです。



    カタチの良いパーカーは、着るたびにテンションがあがるものです。




    いくら綿を重ねても、ウールのあたたかさには、かないません。
    ウールのパンツがあるのとないのとでは、その冬の体感温度がまるで変わります。
    こちらのパンツも最後の一本ですので、ぜひご覧いただきたいです。

     


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    YAB-YUM / HIGHLAND JKT

    • 2015.11.24 Tuesday





    こんにちは、松村です。


    ゆっくりと物事を考える時間は必要だけど、

    あんまり考えすぎないで「なんとなく」くらいがちょうど良い時もあります。

    今が、その時な気がする。

    なんとなくそう思うから、なんとなくそれに従う、という様な感じ。




    ホームページでご紹介出来ていないお洋服が沢山あり、

    今日は、その中から一着ご紹介です。



    【YAB-YUM / HIGHLAND JKT】

    YAB-YUMのジャケットの中で、というか、今期のジャケットの中で
    最も目を引いた一着です。

    着た瞬間心を奪われた美しいシルエット。
    石原も私もすぐに購入を決めました。








    象徴的な、首元。

    この首元がお洋服のかっこよさ、そしてコーディネートの品格をぐっと上げます。










    何枚ものはぎになって立体的に作られたシルエットは、美しくないわけがない。






    美しさは、着心地の良さでもあります。

    コンパクトなのに、ストレスの無い着心地。






    立体的なポケットが、また目を引くポイントです。






    柔らかなツイードの生地は、暖か味があり、落ち着きのある表情に。

    表地はウール90%,ナイロン10%。
    キュプラ素材の裏地が付きます。




    同じ形の、生地違いです。






    やや肉厚なポリエステル100%の生地。
    形は同じでも、生地が違うと全く違った印象に。

    ボタンも、生地に合わせて変えてあります。








    ツイード生地よりもすっきり感が増し、まるでシャツの様にも見えます。








    パンツを合わせると、世界観に特別感が増しますね。
    (合わせたパンツは、TENNEの新作。こちらもおってご紹介いたします。)






    【YAB-YUM / HIGHLAND JKT】¥48,000+TAX

    保守的で、しかし、しっかりと主張のある一着は、とても印象に残ります。
    自分をより良く見せてくれる、そんなジャケットです。
     


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    everlasting sprout / 植物柄ジャガード

    • 2015.11.21 Saturday



    こんにちは、石原です。


    テーブルクロスは真っ白で、皺一つなく、

    その中央に、透きとおるガラス瓶があり、一輪の切り花が、そっと揺れている。

    おおきな窓から差し込む光は、柔らかなカーテンの波に受け止められ、

    まあるく淡くなったあと、部屋の中をふわりと漂う。


    ひんやりとしたフローリングにぺたっと座り、

    何とはなしに、窓の先に広がる木々を眺めていたい。

    あれは何の木だっただろう。

    確か、ハナミズキ。

    まるで花を咲かせていないハナミズキの、枝葉1本1本を辿るように眺める。

    こんな時間、いつかどこかで同じようなことを、私したことのある気がする。

    ハナミズキの花言葉には、永続性、というものがあるらしい。

    私によく合っている。

    変わることなく、根をはり続けている。

    ここにずっといる。

    この人とずっといる。

    そう決めてしまうことは、私にとっては、重要なこと。

    それに忠実である自分でい続けることが、

    もっとも望んでいる、私の願いでもある。




    【everlasting sprout】

    今季よりお取り扱い始まりました。

    以前姉妹店PEOPLEでお取り扱いのあった、エバラス。

    またこうして再開することができて、とても嬉しく思います。

    デザイナーである村松さんとその奥様のお人柄に心打たれて、

    いつかいつかリスタートしたいとずっと思っていました。

    そうして今シーズンそれが叶い、村松さんの持つ高い技術を持ちえた、

    物語性のある、希望に溢れたeverlasting sproutのお洋服を、Re;liを通して、

    多くの方にご覧いただけたらと思っています。


    “服をキャンバスに。

    マテリアルを絵の具のように見立て、抽象画を描く様に創る。

    色合いや素材、風合いを大切に洋服を仕立てて、着る人各々に限りないイマジネーションを持って

    コレクションを楽しんでもらいたい”

    こういう想いで作られたeverlasting sproutのジャガードは、本当に絵画のようです。


    本日は、植物柄ジャガード生地のご紹介。


    everlasting sprout / 植物柄ジャガードコート ¥64,000+tax

    一面に植物があしらわれた、上品でメンズライクなコート。
    見た目に反して、非常に軽く、気負いなくご着用いただけます。



    everlasting sprout / 植物柄ジャガードコート ¥64,000+tax
    gasa*grue / はにかみ タートルワンピース
    モデル身長:168cm




    エバラスのオリジナルマテリアルであるこちらの生地、
    落ち着いた色味で、シックでありながらも浮き足立つようなわくわく感があります。



    少し肩のおちたつくりは、メンズっぽい印象があり、花柄との対比が良い。




    総裏ですので、軽くて薄手ですが、保温力があります。







    縦糸にポリエステルをはって、横糸にウールの糸を使い、毛羽立たせ起毛感を出しています。



    ボタンも特徴的。少し歪んだ丸ボタン。

    同じ生地で、パンツもございます。



    everlasting sprout / 植物柄ジャガードパンツ ¥43,000+tax
    モデル身長:168cm

    少し太めの寸足らずなシルエット。
    履いた瞬間、形が美しく、着心地も大変軽いです。









    ブーツで合わせてもかっこいい長さです。
    こちらも裏地つきですから、あたたかくご着用いただけます。



    合わせたニットもおすすめです。
    evam evaの、感激するほど気持ちの良い少し厚手のニット。



    ベロアのような編地で、少しもこもことした雰囲気が、とても可愛いのです。




    このとおり、本当に絵のような美しい生地。
    いつまででも眺めていたい、そんなお洋服です。
     


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    evam eva / brushed alpaca tunic

    • 2015.11.17 Tuesday



    こんにちは、松村です。





    雨がやんだら、急に寒くなったりするのでしょうか。

    11月も半ばだというのに、なかなか気温が下がらない熊本。


    秋なのか、冬なのか、

    この季節に新しく名前を付けたい気分です。




    Re;liのブログでのご紹介は、初めてかもしれません。




    【evam eva】


    これまで、姉妹店PEOPLEでお取り扱いしていたevam evaを

    今シーズンよりRe;liでお取り扱いすることとなりました。



    "とっておきの1 枚であることよりも お気に入りの普段着であるように"


    "無理なく、自然体で。長く愛着をもってきられること

    時代や流行が変わっても、暮らしに息づき、着る人にさりげなく寄り添い、

    共に月日を重ねていけるように"



    シンプルで控えめなevam evaのお洋服は、Re;liの個性豊かなお洋服たちにすっと寄り添います。

    控えめだけれど、'らしさ'があって、それはきっと上質だから。


    国内ではとても珍しく、evam evaのお洋服は全て自社工場で製作されています。

    日本人の丁寧な気質、選び抜かれたマテリアル、山梨の綺麗なお水。


    上質なお洋服を、普段のお気に入りとして着るという行為は、

    私達の根本にあるテーマでもあります。


    だからevam evaは、私達にとってほっと安心する存在です。


    ずっと沢山の人に愛されているevam evaを、

    これからはRe;liというフィルターを通して、皆さんにご紹介出来ればと思っております。






    【evam eva / brushed alpaca tunic】¥16,500+tax 

    素材:alpaca 65% , wool 16% , nylon 19%

    本日は、シンプルなクルーネックのチュニックをご紹介いたします。






    気軽に着れる、心地良いニット。

    アルパカが生まれて初めて刈り取った毛で編み上げてあります。
    なので、より滑らかで柔らかい風合い。





    col.チャコールグレー

    空気を含んだ糸はとても軽く、さらに起毛加工をすることで膨らみのある素材に。
    肌にあたってもチクチクとしない、気持ちの良い肌触り。

    杢調のチャコールグレーは、品良くも、カジュアルにも着れる、大変万能なお色。



    evam eva / brushed alpaca tunic
    gasa*grue / ストライプと坂道 4枚はぎサーキュラースカート
    trippen / SPACE
    モデル身長 168cm






    フレアなスカートに合わせて、ゆったりとしたシルエット。
    ニットが程よい厚みなので、重たい印象にならず、すっきり。



    お色違いがございます。






    col.ブラウン

    グレーがかった薄いブラウン。
    ベージュの様な優しい印象で、女性らしく着ていただけます。







    evam eva / brushed alpaca tunic
    GARMENT REPRODUCTION OFWORKERS / GRANDPA SHIRT
    suzuki takayuki / sarrouel pants
    モデル身長 168cm

    パンツに合わせて。
    お知りを隠す丈は、細みでも、太めでも、幅広いシルエットのパンツに合わせやすい。






    いつもの日常が、より心地良く、そして特別なものになるevam evaのニット。

    是非、お試し下さい。
     


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    Re;li 4th ANNIVERSARY PARTY 仕立て屋のサーカス -circo de sastre- 熊本公演 沢山のご来場ありがとうございました。

    • 2015.11.13 Friday





    photo by ryo mitamura


    こんにちは、石原です。


    Re;li 4th anniversary 仕立て屋のサーカス 熊本公演

    たくさんの方にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。

    予想をはるかに超えて、多くの方にこの公演を観て頂けた事、とても嬉しく思います。






    あのことから10日ほど経ちましたが、目を閉じれば鮮やかに、浮かび上がる景色、

    本当に夢の様な2日間でした。

    手繰り寄せても、もうどこにも手の届くところにはないけれど、

    それでも胸に仕舞い込みたい気持ちだけは募って、

    今でも記憶を取り出しては、ひとつひとつ確認してしまいます。


    ご来店いただくお客様も、この公演の話をしたくてたまらないというように、

    そわそわと、お話を切り出される方も多くて、

    皆様とあの時間を共にできたことに、終わった後も尚、

    幸福に感じています。

    このイベントに携わっていただいた全ての方に、感謝の気持ちが溢れて、胸が張り裂けそうです。

    本当にありがとうございました。


    カメラマンの三田村さんよりお写真がたくさん届きました。

    ご興味を持っていただいてご来場いただけなかった方や、今一度あの光景を目に焼き付けたい方、

    遠方でご覧いただけず、ブログアップを楽しみにしてくださっている方、

    皆様とこの素晴らしい2日間の出来事を共有できたらと、

    たくさんお写真掲載いたします。

    是非ご覧下さいませ。






    スズキさんが布を自由に扱い、まるで、これまで見たことのない手品のように、

    演者の身体に纏わせていく、その過程は、飽きもせず眺める事ができました。

    曽我さんやガンジーさんに羽が生まれ、光が集い、時を刻むごとに、

    物語が始まり、終わっていく。

    スズキさんの鋏が奏でていく、カシャンという音。

    その音が響くとき、空間が一気に広がり、奥行きが生まれます。










    いろいろな楽器を操り、魅了し、旅を続ける曽我さんの音色は、

    どこか郷愁を感じました。

    本の一章を朗読する場面はとても印象的です。

    いつしか聴衆は、その内容に引き込まれ、

    気付けば登場人物の行方が気になってしまい、

    そこでふわりと、朗読は終わる。

    宙をさまよい続ける言葉の糸を、演奏とスズキさんが織り上げる。

    どこか悲しい、胸に迫り来る激しさ。









    そこにただ座っているだけでも、特異な存在感があるガンジーさん。

    舞台に立つと人が変わったかのような、並々ならぬパフォーマンス。

    本能的なものなのかもしれないけれど、コントラバスの音色って、

    妙に耳障りが良く、心地が良い。







    この空間を圧倒的に制していたようにも思える、照明の美しさ。

    光、そして影。

    空がひと時も同じ色を見せないように、

    そのとき、その場所、パフォーマンスにより、まるで違う光を添えていく。

    渡辺さんの照明は、いつまででも夢を見させてくれる。

    演者が光の中で優雅に踊る様が、目に焼きついて離れない。









    ゲストで参加していただいた、マームとジプシーの藤田さん。

    音に対するこだわりが、強く感じられるその演出に、ため息すら出るほど。

    こつこつと、まな板の上で鉛筆を走らせる音は、

    リズムとなり、そこら中を漂う。

    紙飛行機の中に閉じ込められた言葉が、暗闇の中を横切り、ぱたりと落ちる。


    あるお客様が拾い上げた、その言葉。

    「飛べない  わたしたちは いつまでも 飛べない だから歩く」








    2幕目にすっと現れたその瞬間、空気が変わり、

    濃密な気配が忍び寄り、暗闇が凝縮され、その一点に佇む青柳さんに、

    皆一様に心を奪われてしまいました。

    青柳さんの、幼さの残る声で、読まれた祝辞。

    これからの人生、決して忘れる事はありません。

    「リリってねこじゃないよ リリってお店だよ」







    仕立て屋のサーカスにマームとジプシーが足されたとき、

    こんなにも強い力が備わるなんて、予想だにしていなかった。

    全て即興のパフォーマンスであることが、この奇跡的な時間を作り出したと言えます。

    これはそして、私の夢が叶った瞬間でもありました。

    熊本の多くの人が舞台芸術に触れること、そこに自分が介在することが

    私の希望であり、夢でした。




    自分が心から良いと思えるものを、こうして多くの人と共有できたこと、

    それを4piece designのみんなと成し遂げられた事、

    この呼びかけに手を取っていただいて、尽力をつくしてくださった

    仕立て屋のサーカスの大神さん、スズキさん、曽我さん、ガンジーさん、渡辺さん、

    マームとジプシーの藤田さん、青柳さん、じつこさん、

    suzuki takayukiの浅野さん、庄司さん、少年。

    撮影のために東京よりお越しくださった、三田村さん。

    この催しをきっかけにぐっとつながりが深まった、

    早川倉庫の早川さん、NINiのおさむさん、きよこさん、もう一人いつも笑顔で迎えてくれる方。

    本当にありがとうございます。








    このイベントを共同で開催していただいたHUTU / vacantの大神さんとは、

    毎日のようにメールで連絡を取り合いました。

    一番言葉を交わした方です。

    器が大きく、機転を利かせて冷静な判断をしてくださって、

    とても頼もしい方である大神さんとは、同い年ということもあり、

    より尊敬の眼差しで眺めていました。





    この公演は、どこでもない、ここ早川倉庫でしか成しえなかったと思います。

    木造の古めかしい建物の中に、突如現れたサーカスは、

    幻のように、この空気に溶けて、静かに消えていきました。

    壁や梁や柱が、その気配を吸い込んで、脈打つ。

    まるで生きているかのような場所でした。






    NINiさんのお食事は大盛況。

    皆が集い、並び、目を輝かせている光景は、受付の私のところから、

    とても良く見ることができました。

    会社のみんなで行った、イベントの打ち上げもNINiさんで。

    計算された距離感と、シンプルで謙虚なお店の雰囲気は、いつも変わりなく、

    こうして、番人のように、ずっと同じようにあり続けるNINiさんが

    とても好きだと改めて感じました。





    suzuki takayukiの浅野さん、庄司さん、少年は、限りなく穏やかで優しく、癒されます。

    入り口近くにいらっしゃるその姿に安心感を覚えて、

    微笑んでくれるその小さな瞬間に、心のざわつきが落ち着いたものです。

    そして、マームとジプシーの、今回は裏方としてお越しいただいたじつこさんも、

    とても安心感を与えてくださる方です。

    まばゆいほどの笑顔を、真っ直ぐに向けてくださるから、

    私は、胸が緩み、安らかな気持ちになりました。









    「カシャン」

    音にあわせて、鋏が動く、その時。













    紙ふぶきが舞う、その光景は光に当たると、

    まるで落ちていくようには見えなくて、幻想的に揺れて、とても美しかった。



    写真は全て三田村さんが撮影してくださったものです。

    臨場感があるもの、まるで絵画のようなもの、

    現代から遠く離れたところにきてしまったように感じるもの、

    今まさにその時の、今を感じさせるもの、

    この写真は私達にとって宝物です。

    何度も何度も、丁寧にひとつひとつ、見返したいと思います。

    三田村さん、ありがとうございました。



    これまででもっとも長いブログとなってしまいましたが、

    最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。

    今後ともどうぞ、Re;liをよろしくお願いいたします。



    photo by ryo mitamura


     


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