photo by ryo mitamura
こんにちは、石原です。
Re;li 4th anniversary 仕立て屋のサーカス 熊本公演
たくさんの方にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。
予想をはるかに超えて、多くの方にこの公演を観て頂けた事、とても嬉しく思います。
あのことから10日ほど経ちましたが、目を閉じれば鮮やかに、浮かび上がる景色、
本当に夢の様な2日間でした。
手繰り寄せても、もうどこにも手の届くところにはないけれど、
それでも胸に仕舞い込みたい気持ちだけは募って、
今でも記憶を取り出しては、ひとつひとつ確認してしまいます。
ご来店いただくお客様も、この公演の話をしたくてたまらないというように、
そわそわと、お話を切り出される方も多くて、
皆様とあの時間を共にできたことに、終わった後も尚、
幸福に感じています。
このイベントに携わっていただいた全ての方に、感謝の気持ちが溢れて、胸が張り裂けそうです。
本当にありがとうございました。
カメラマンの三田村さんよりお写真がたくさん届きました。
ご興味を持っていただいてご来場いただけなかった方や、今一度あの光景を目に焼き付けたい方、
遠方でご覧いただけず、ブログアップを楽しみにしてくださっている方、
皆様とこの素晴らしい2日間の出来事を共有できたらと、
たくさんお写真掲載いたします。
是非ご覧下さいませ。
スズキさんが布を自由に扱い、まるで、これまで見たことのない手品のように、
演者の身体に纏わせていく、その過程は、飽きもせず眺める事ができました。
曽我さんやガンジーさんに羽が生まれ、光が集い、時を刻むごとに、
物語が始まり、終わっていく。
スズキさんの鋏が奏でていく、カシャンという音。
その音が響くとき、空間が一気に広がり、奥行きが生まれます。
いろいろな楽器を操り、魅了し、旅を続ける曽我さんの音色は、
どこか郷愁を感じました。
本の一章を朗読する場面はとても印象的です。
いつしか聴衆は、その内容に引き込まれ、
気付けば登場人物の行方が気になってしまい、
そこでふわりと、朗読は終わる。
宙をさまよい続ける言葉の糸を、演奏とスズキさんが織り上げる。
どこか悲しい、胸に迫り来る激しさ。
そこにただ座っているだけでも、特異な存在感があるガンジーさん。
舞台に立つと人が変わったかのような、並々ならぬパフォーマンス。
本能的なものなのかもしれないけれど、コントラバスの音色って、
妙に耳障りが良く、心地が良い。
この空間を圧倒的に制していたようにも思える、照明の美しさ。
光、そして影。
空がひと時も同じ色を見せないように、
そのとき、その場所、パフォーマンスにより、まるで違う光を添えていく。
渡辺さんの照明は、いつまででも夢を見させてくれる。
演者が光の中で優雅に踊る様が、目に焼きついて離れない。
ゲストで参加していただいた、マームとジプシーの藤田さん。
音に対するこだわりが、強く感じられるその演出に、ため息すら出るほど。
こつこつと、まな板の上で鉛筆を走らせる音は、
リズムとなり、そこら中を漂う。
紙飛行機の中に閉じ込められた言葉が、暗闇の中を横切り、ぱたりと落ちる。
あるお客様が拾い上げた、その言葉。
「飛べない わたしたちは いつまでも 飛べない だから歩く」
2幕目にすっと現れたその瞬間、空気が変わり、
濃密な気配が忍び寄り、暗闇が凝縮され、その一点に佇む青柳さんに、
皆一様に心を奪われてしまいました。
青柳さんの、幼さの残る声で、読まれた祝辞。
これからの人生、決して忘れる事はありません。
「リリってねこじゃないよ リリってお店だよ」
仕立て屋のサーカスにマームとジプシーが足されたとき、
こんなにも強い力が備わるなんて、予想だにしていなかった。
全て即興のパフォーマンスであることが、この奇跡的な時間を作り出したと言えます。
これはそして、私の夢が叶った瞬間でもありました。
熊本の多くの人が舞台芸術に触れること、そこに自分が介在することが
私の希望であり、夢でした。
自分が心から良いと思えるものを、こうして多くの人と共有できたこと、
それを4piece designのみんなと成し遂げられた事、
この呼びかけに手を取っていただいて、尽力をつくしてくださった
仕立て屋のサーカスの大神さん、スズキさん、曽我さん、ガンジーさん、渡辺さん、
マームとジプシーの藤田さん、青柳さん、じつこさん、
suzuki takayukiの浅野さん、庄司さん、少年。
撮影のために東京よりお越しくださった、三田村さん。
この催しをきっかけにぐっとつながりが深まった、
早川倉庫の早川さん、NINiのおさむさん、きよこさん、もう一人いつも笑顔で迎えてくれる方。
本当にありがとうございます。
このイベントを共同で開催していただいたHUTU / vacantの大神さんとは、
毎日のようにメールで連絡を取り合いました。
一番言葉を交わした方です。
器が大きく、機転を利かせて冷静な判断をしてくださって、
とても頼もしい方である大神さんとは、同い年ということもあり、
より尊敬の眼差しで眺めていました。
この公演は、どこでもない、ここ早川倉庫でしか成しえなかったと思います。
木造の古めかしい建物の中に、突如現れたサーカスは、
幻のように、この空気に溶けて、静かに消えていきました。
壁や梁や柱が、その気配を吸い込んで、脈打つ。
まるで生きているかのような場所でした。
NINiさんのお食事は大盛況。
皆が集い、並び、目を輝かせている光景は、受付の私のところから、
とても良く見ることができました。
会社のみんなで行った、イベントの打ち上げもNINiさんで。
計算された距離感と、シンプルで謙虚なお店の雰囲気は、いつも変わりなく、
こうして、番人のように、ずっと同じようにあり続けるNINiさんが
とても好きだと改めて感じました。
suzuki takayukiの浅野さん、庄司さん、少年は、限りなく穏やかで優しく、癒されます。
入り口近くにいらっしゃるその姿に安心感を覚えて、
微笑んでくれるその小さな瞬間に、心のざわつきが落ち着いたものです。
そして、マームとジプシーの、今回は裏方としてお越しいただいたじつこさんも、
とても安心感を与えてくださる方です。
まばゆいほどの笑顔を、真っ直ぐに向けてくださるから、
私は、胸が緩み、安らかな気持ちになりました。
「カシャン」
音にあわせて、鋏が動く、その時。
紙ふぶきが舞う、その光景は光に当たると、
まるで落ちていくようには見えなくて、幻想的に揺れて、とても美しかった。
写真は全て三田村さんが撮影してくださったものです。
臨場感があるもの、まるで絵画のようなもの、
現代から遠く離れたところにきてしまったように感じるもの、
今まさにその時の、今を感じさせるもの、
この写真は私達にとって宝物です。
何度も何度も、丁寧にひとつひとつ、見返したいと思います。
三田村さん、ありがとうございました。
これまででもっとも長いブログとなってしまいましたが、
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
今後ともどうぞ、Re;liをよろしくお願いいたします。
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