photo by Ryo Mitamura
こんにちは、石原です。
「仕立て屋のサーカス」のお知らせをしてからというもの、
毎日絶え間なくご予約を頂いております。
皆様も楽しみにしていただけていること、嬉しく思います。
この日のために、お洋服をお買い求め頂く方もいらして、
こういう催しがあると、洋服を着る楽しみも増えて、
待ち遠しい気持ちになります。
まだもう少しお席にゆとりがございますが、席数に限りがございますので、
ご予定いただいている方は、お早めにご連絡いただけたらと思います。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。
本日は、11/3にスペシャルゲストで参加していただく、
「マームとジプシー」のお二人について、書きたいと思っています。
私にとって、とても特別で、ずっとこれから先も特別であり続ける、演劇集団です。
© 篠山紀信
藤田貴大
演劇作家/マームとジプシー主宰。北海道伊達市出身。2007年マームとジプシー旗揚げ。
2012年「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」で26歳の若さで第56回岸田國士戯曲賞受賞。
同じシーンを高速でくり返すことで変移させていく「リフレイン」の手法を用いた抒情的な世界で作品ごとに注目を集め、
2ヶ月に1本のペースで演劇作品の発表を続ける。
自身のオリジナル作品と並行して、2012年より音楽家や歌人、ブックデザイナーなど様々なジャンルの作家と共作を発表。
2013年5月「てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。そのなかに、つまっている、いくつもの。ことなった、世界。および、ひかりについて。」にて初の海外公演を成功させ、翌年ボスニア・イタリア5都市を巡るツアーを行う。
13年8月今日マチ子の原作である「cocoon」の舞台化に成功、
15年6月-8月にかけて沖縄を含めた全国6都市を巡る大規模なツアーを敢行。
15年3月から5月にかけて小説家・川上未映子氏の詩を一人芝居として7都市8会場で上演。
15年12月寺山修二「書を捨てよ町へ出よう」の演出作品や蜷川幸雄氏への書き下ろし作品の発表が控える。
マームとジプシーの衣装はsuzuki takayukiで構成されています。
このようにご一緒いただけるきっかけになったのも衣服を通して。
suzuki takayukiを身に纏った演者は、動きの後に、光の残像をおいていきます。
きれいに揺らぐ衣服は、いつしか気配のようなものになり、空間に溶けていく。
藤田さんの作品には、一貫した離れがたいテーマがあります。
いつだって人間は、執着している何かがあって、そこにがんじがらめになったりするのかもしれないけれど、
私は、過去に生きて、過去を反芻して、提示される未来に臆病になりながらも、
否応なく前に進まざるを得ない、そんな生き方をしている人に共感を覚えます。
藤田さんの作品に登場する人物にはそういう人たちがいます。
その人がどんな環境で、どんな幼少時代で、どういう立ち位置で生きていたか、
漠然とだけれども、その背景が、観ていて伝わります。
藤田さんの作品を、私はよくマジックアワーみたいだって、人には話をするのですが、
夕闇の、一つ一つの色が、
例えば深い青や、オレンジや、赤や、そういう全ての色が溶け合って、
地平線や山の稜線をずーっと静かに漂う、いつまでも消えない余韻。
その一つ一つの色というのは、音のリズムだったり、演者の酷使された体や、衣装だったり、
そういうそれぞれの独立したパーツが溶け合って、なんとも形容しがたい色になる。
いずれ闇は深くなるのだけれど、終わって欲しくなどない、永遠の幻影。
またもう一度味わいたくて、ずっと観に行ってしまう。
マームとジプシーの演劇は私にとって、そういう存在です。
© 篠山紀信
青柳いづみ
女優。 東京都出身。07年マームとジプシーの旗揚げに参加。
翌年、チェルフィッチュに『三月の5日間』ザルツブルグ公演から参加。
以降、両劇団を平行して活動。
13年3月演出家 飴屋法水と共同で短編作品『キッチンタイマー』を発表。
7月瀬田なつき監督の短編映画『5windows mountain mouth』に出演。
13年8月、15年6月-8月漫画家・今日マチ子の代表作をマームとジプシーが舞台化した『cocoon』に初演・再演共に主演。
今日と藤田の共作漫画『mina-mo-no-gram』では主人公の青柳いづみとして登場。
14年3月から5月にかけて、小説家・川上未映子の書き下ろしテキストを藤田貴大演出で一人芝居として7都市8会場で発表。
10月より現代美術家・金氏徹平との活動を定期的に行う。
15年4月原作山下澄人、演出飴屋法水『コルバントントリ、』に出演。
15年12月藤田が演出する、寺山修司「書を捨てよ町へ出よう」に出演予定。
青柳さんは、マームとジプシーに欠かせない方で、
線がとても細くて、声が印象的で、お洋服がとてもよく似合われます。
そして、とてつもなく吸引力のある女優さんです。
舞台上で、一番観ている女優さんは青柳さんで、私はいつだって、青柳さんばかり観てしまう。
時折、夢に観るほど、強烈な印象を残す青柳さんの存在は、他に類を見ない。
私は昔から、映画にしても何にしても、出演している人よりも、
作り手の人への魅力ばかり目に付きがちなのですが、
青柳さんが出演するものならば、どんな作り手でも全て観たいと思うほど、
特異な気配がある女優さんです。
静かなる激動を心に秘めていて、時折、命を燃やしているかのように映る。
青柳さんの忘れられない表情が、私にはいくつかあって、
時折、夢に出てきます。
その中でも何度も現れるのは、「あ、ストレンジャー」の青柳さん。
作品自体は心が苦しくて、どうしようもなかったのですが、
あの青柳さんは、あまりに衝撃的で、瞼の裏に焼きついて、なかなか離れない。
10/10(土)に藤田さんの代表作とも言われている、「cocoon」がWOWOWで
放映されますので、ご加入の方は、ぜひご覧になられてください。
青柳さんは主演のサンを演じてらっしゃいます。
映像と実際とでは、凄みが全然違うと思いますが、
私の書いたことがきっと少しわかっていただけると思います。
そして、本日のお洋服のご紹介はこちらです。
【
KLASICA /"FR-C" '43US-MIX】
KLASICAのFR−Cは、圧倒的なオーラを放つ、特別な一着です。
定番的にKLASICAが製作する一枚ですが、素材が違えばまるで違う。
今回、当店に入荷致しましたこちらのウールリネンの生地は、
甘く織られていて、織りが粗いところが、無骨でかっこいい。
モデル身長:172cm
当時、フランス陸軍のバイク部隊が着用していたモーターサイクルコートをベースにしています。
背中部分は、43'sUSA軍のレインコートのデザインを取り入れています。
内側には、さりげなく風除けの前立てがついていて、厳しい外気から 守ってくれる一着。
袖口のアジャスターをきつく絞れば、隙間がなくなり、風の浸入を防ぐことができます。
大きめの衿と、開いた首元に、品の良い色っぽさを感じます。
襟は立てて留める事ができ、首からの外気も、防ぐことができます。
モデル身長:180cm
FR-Cは自然にラフなアイテムと組み合わせる着方が、特におすすめです。
ジーンズやチノパンなど、日常よく着るものと、FR-C。
どちらも際立って、雰囲気のよい印象に。
ラグランスリーブということもあり、体型問うことなく、
身長のある方にも馴染んでしまう。
そっとフレアになった裾に、個性が表れます。
前を留めても、このかっこよさ。
やはりKLASICAのFR-Cは、名品。
当店Facebookページにて入荷情報、ブログ etc..の更新情報をお届けしております。
よろしければ、当店ホームページとあわせましてぜひご活用くださいませ。
Re;li[リ;リ] Facebookページ
PEOPLE(姉妹店) Facebookページ
-Re;li[リ;リ]-
〒860-0845
熊本県熊本市中央区上通町9-14田上ビル1F
TEL / FAX : 096-354-3636
営業時間:12:00〜20:00 月〜金 11:00〜20:00 土,日,祝【年中無休】
info@reli-shop.com
商品のお問い合わせ etc..何でもお気軽にご連絡ください。
当店からメールが届かないお客様へ
TWITTER :@Relishop
Facebook:Re;li
Instagram:@reli_shop